灼眼のシャナ 17巻 |
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ラノベ |
昨日買ってきたものの読む時間がなくて、午前2時半になって寝ようとした時に「さわりだけでも読んでみるか…」と思って読み始めたら、一気に最後まで読んでしまった。おかげで寝不足だが、一気に読んでしまうような本を読んだ後には、満足感だけはある。
これからクライマックス〜完結へ、という流れを、より鮮明に予告させた本巻。ここまでの 17巻+外伝は、ほぼ過不足ない内容で、シリーズ化するとすぐに間延びして劇中時間の進行が遅滞し、話の流れが澱むになるのがほとんどな最近のラノベでは、珍しい例と言っても良い。
作者の文章力、1巻中の構成力もだいぶ向上しているので、指がスムースにページをめくらせて、気がつけば半分、気がつけば最後まで、という感じだ。展開されるストーリーに違和感がない。取ってつけた感がない。少なくとも、読者にそうと感じさせる。だからこそスムースに読むことができる。
もちろん過去の巻では、ラノベ・コミックお約束的な学園ラブコメ展開、イベントストーリーを踏まなかったわけじゃないが、それすらも全体の話の流れの一部として消化できていた。それは作者の頭の中にしっかりした本筋があった故でだろうし、それを踏み外さずにきているのは作者のみならず、ついている編集者も良いからだろう。
シャナの場合、人気シリーズとなって巻数を重ねているものの、作者はシリーズ化してから割と早い段階で結末までの基本ラインを描いていたように思う。それは読んでいれば想像に難くない。そして、ペンが進むに連れても、当初描いていたその基本ラインが変更されたようにも見えない。結末までの道は、ずっとしっかりしているように見える。本巻で、より明確になったように思う。
ともあれ、色々とツッコミどころがなくはないけれど、やはりこの作者は良い物語を書いていると思う。ちょこちょことラノベを読んでいて、いまは今期アニメ化の「とらドラ!」や「とある魔術の禁書目録」などが未読で残ってるが、同じラノベでもこうまでポテンシャルが違うか…と、久しぶりにシャナ本編の新刊を読んで思った。
本を買ってきたその日に読みたくなることは多いけれど、読み始めたら眠たくても一気に最後まで読んでしまう、という本はさほど多くない。シリーズ物なら尚更で、飽きが来ずに一気読みができるものは(最近のラノベには)そうそうない。
個人の好みの問題はあるにせよ、自分にとってシャナは眠気に勝って速攻で読破し、翌日に内容を忘れるようなこともない本である。あと数巻で完結するだろうが、本当にこの先も楽しみだ。出来得る限り、早く次巻が読みたい…
P.S.
ここんところ少しずつ読んでいる「とある魔術の禁書目録」は、現在7巻。自分的にはもの凄く読むペースが遅い…のだが、はっきり言って毎巻毎巻、内容が一緒で飽きている。
ラノベの一気買いはもうしないと反省したが、読み終えた時に次巻がないと嫌なので、1巻読み終えたら3〜4巻くらい先まで買ってしまたりで、現在14巻まで手元にある。ここまで読んだら読み続けるつもりだが、この先も同じことの繰り返しだと吐き気がしそうだな。つーか、なんちゅう劇中時間進行の遅さよ。
で、ラノベの一気買いは二度としないと決意した原因になった「とらドラ!」。数ページ読んで「これは無理、一気買いして大失敗」と放置プレイになっていたが、アニメ見たら印象が変わるかな?と思って再度の読み始めるキッカケを自分内で図ってるのだが、そのアニメも積ん録状態になっているので放置プレイのまま。無理かもなぁ。
忙しさが増して、今期のアニメも最初は見ていたけど積ん録になっていくアニメが、順調に増えていってる…
投稿者 zjw2sp | 返信 (0) | トラックバック (0)